宇佐美円香
自分自身のパフォーマンスを最大化する
メンタルコーチの宇佐美円香です。
夫婦仲修復のためのコーチング・コンサルを2年ほど行い、過去のクライアントさんの8割が自分の希望する道へ進んでいます。（修復した方6割、自ら離婚したくなった方2割、修復中2割）
人間関係
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パートナーシップ『ココロノマルシェ』に届いたお悩みにお答えします。
ご相談内容
相談内容はこちらです。
夫の浮気が発覚してから8ヶ月、3週間の修復期間を経て別居して6ヶ月がたちました。
別居中はひたすら自分に向き合い、信頼できるひとに話を聞いてもらって感情のままに涙したり、カウンセラーさんに頼ったり、書籍やDVDで手放しについて学んだりしました。
自分を大切にするということも意識して、感謝できることを書き出したり、小さな幸せを積み重ねたりと必死にやってきました。
次第に元気を取り戻し、たまに落ち込んだり金銭的体力的にギリギリながらも新しい生活にも慣れました。それなりに楽しいと感じ過ごす時間も増えました。
離婚の可能性についても考えてみました。別れても幸せになれることも想像できました。ただイメージワークをすると涙が止まらないのでまだ完了してないのかもしれません。。
だいぶ回復したのに、旦那さんと話し合いをしようとすると、彼の離婚の意思は頑なで話し合いにもなりません。私は変わったのに彼が変わってないし、何かしら行動も起こしていないのに自分の気持ちが戻らないことばかり主張して悲しくなります。罪悪感があるとは言っていても正直、誠意ある態度はまるでありません。それを受けて私自身の気持ちも「別れてもいいか」から「別れたくない」100%に変わってしまいます。
大切にされてないと感じるし会うたびに傷付くのに、不思議なことに嫌いにもならないし離婚したくもありません。もしかしたら傷つけられたのに相手の希望に従うことで「負け」を認めたくない気持ちがあるのかもしれません。
自分軸をある程度取り戻したので、同居を提案してみましたが、断られました。自分の中ではできることを全てやりきった感があります。なのでこの先いったい何をすればいいのかわかりません。
八方塞がりで苦しいです。
アドバイスいただければと思います。
よろしくお願いいたします。
宇佐美円香
ご相談ありがとうございます。
ご相談いただいてからかなり月日が経っていますが、その後いかがでしょうか？
同じようなお悩みを持っている方がたくさんいると思ったので、あえて今回答させていただくことにしました。
回答
＞夫の浮気が発覚してから8ヶ月、3週間の修復期間を経て別居して6ヶ月がたちました。
＞旦那さんと話し合いをしようとすると、彼の離婚の意思は頑なで話し合いにもなりません。
＞同居を提案してみましたが、断られました。
という状況なのですね。それを踏まえて色々と突っ込んでいきますが、辛口でごめんなさい。
相談者さんって、もしかしてこんな感じじゃないですか？
「夫と修復するために！」自分と向き合わないと！！！
「夫と別居解消するために！」自分軸を作らないと！！！
「夫に変わってほしいから」私は変わります。頑張ります。
になっていませんか？
宇佐美円香
これって「コントロール」であり「取引」で、上手くいくはずがないのです。
＞だいぶ回復したのに、旦那さんと話し合いをしようとすると、彼の離婚の意思は頑なで話し合いにもなりません。私は変わったのに彼が変わってないし、何かしら行動も起こしていないのに自分の気持ちが戻らないことばかり主張して悲しくなります。罪悪感があるとは言っていても正直、誠意ある態度はまるでありません。それを受けて私自身の気持ちも「別れてもいいか」から「別れたくない」100%に変わってしまいます。
ここの文章から、「私は変わったのに夫は全く変わらない！！！！」という取引をしていることがよくわかります。
自分の悲しい・寂しい・傷ついている気持ちを癒さずにそのまま蓋をして我慢→抑圧し、修復に向けて頑張ってしまった時、「コントロール」だとか「取引」をしてしまうんですよね。
宇佐美円香
心当たりはありませんか？
というわけで、巷でよく言われる「自分を癒す」「自分を満たす」「自己肯定感を上げる」なんて話から始まるのですが、案外よく分からないというクライアントさんが多いので、私は「自己基盤」で話をさせてもらうことが多いです。
まずは自己基盤を整える
宇佐美円香
離婚宣告はショックですよね。
私も過去元夫に離婚宣告をされたことがあるので、お気持ちはよく分かりますし、しんどい気持ち、誰かに吐き出していますか？
＞別居中はひたすら自分に向き合い、信頼できるひとに話を聞いてもらって感情のままに涙したり、カウンセラーさんに頼ったり、書籍やDVDで手放しについて学んだりしました。
＞自分を大切にするということも意識して、感謝できることを書き出したり、小さな幸せを積み重ねたりと必死にやってきました。
とのことですが、相談者さんはきっと優秀な方（能力が高い方）なのかな？と感じます。
というのも、ゴールを目指して頑張っているのが見て取れるのと、「自分軸」「自己肯定感が高い」時のイメージは掴めているのでそこに自分を持っていこうと頑張っているように感じるからです。
ただここで間違ってはいけないのは、「頑張る」のは実は逆効果なんです。
相談者さんは根本さんのブログに行き着くくらいですから、きっと自立系武闘派女子で、頑張り屋さんなんですよね。だから頑張れば頑張るほど、自分が傷ついていくんです。本末転倒になってしまいます。
宇佐美円香
浮気発覚後、お仕事は休みましたか？全部投げ出してみました？
お友達やカウンセラーに泣きつけました？
まさか、「自分に向き合うため」と銘打って、頑張って相談したり学んだりしていませんか？
いつも自己基盤の話をするときにこの図を出すのですが、ここでも相談者さんに合わせて解説していきますね。
自己理解
自分がどんなことを感じているのか、きちんと感じましょうね、ということです。
相談者さんの場合は、自分の中にある「ネガティブな気持ち」をきちんと感じられていますか？
ネガティブな気持ちって、誰でもあると思うのですが、ネガティブな気持ちをきちんと感じるということは案外大事です。
ここは人によってはコーチやカウンセラーに話を聞いてもらうことで感じやすい人もいますし、自分で紙に書き出してみて感じる人もいます。なので自分がどちらのタイプか判断して、対処するといいと思います。
宇佐美円香
1番良くないのが、「ネガティブな気持ちなんて全くありませんけど？」という感情の切り離し状態（我慢抑圧状態）になってしまうことです。
結局、感情＞＞＞＞思考で人間は動くので、自分の感情がわからない状況で生きるのはしんどすぎるのです。
自己承認
自己理解によって感じられた感情や、今の自分の状態や環境に対して、
しゃーないやん。
と認めることです。これは頑張ってきた女子たちには結構屈辱なのです（負けを認めるようなものなのです）が、ここできちんと、
仕方ないよね〜
と自分で認められないと、自分責めの無限ループに入っていきます。
なんでこうなんだろう
悲しい・つらい
ダメだ自分が変わらないと
頑張っているのに状況が変わらない
みたいな感じで…これってしんどいですよね。だから、今はこういう状態なんだからしゃあないな〜と認めて停滞するような時期も必要なんです。
宇佐美円香
この時こそ、お仕事や家事などぜーんぶサボっていいんです。
とにかく休むことが必要な時期ですね。
ここができていないと、相談者さんのように「私は頑張っているのに、夫は変わってくれない」という不満を持ったり、取引をしてしまいます。
＞大切にされてないと感じるし会うたびに傷付くのに、不思議なことに嫌いにもならないし離婚したくもありません。もしかしたら傷つけられたのに相手の希望に従うことで「負け」を認めたくない気持ちがあるのかもしれません。
という気持ちになるのも、自分自身の感情を認めずに、自分はダメだと責めているからなのです。
こちらの記事も参考になると思います。
自己開示
自分の感情や気持ちを感じ、それを認められると、案外素直に他人にそれをさらけ出せるようになります。（といっても頑張ってきた女子たちには屈辱です）
ここで「誰かに頼る」「誰かに泣きつく」「誰かに理解してもらう」ことが大事で、人は選ばないといけないですが、旦那さんのことを愚痴ってもいいのですよ。
きちんと「自分は弱っているのだ」ということを人に伝えて、白旗あげていきましょう。
宇佐美円香
ここの段階までくると、ある程度自分が満たされて、自己肯定感も戻ってきます。
自己基盤についてはこちらの記事も参考になります。
手放しは一生懸命やるものではない
宇佐美円香
執着がしんどすぎて、皆手放しを一生懸命やろうとするんですよね。
これも本末転倒なのです。
＞書籍やDVDで手放しについて学んだりしました。
＞自分を大切にするということも意識して、感謝できることを書き出したり、小さな幸せを積み重ねたりと必死にやってきました。
とのことなので、やはり一生懸命頑張って執着を手放そうとしていらっしゃるようですね。
それ自体は悪いことではないのですが、頑張って執着を手放そうとしている時ってどんなことが起きているのかというと、
頑張って手放す！（から夫に振り向いてほしい）
という感じなんです。（ ）で取引、コントロール欲がついてくる、重くてドロッとした感情から動いているので、結果として手放せないわけです。むしろ執着が強まることも。
なので、きちんと自己基盤が整ってから、手放しをしていきたいですね。
宇佐美円香
もちろん、旦那さんと離婚する気があってもなくても一度「手放し」をして旦那さんを精神的に解放してあげることは絶対に必要です。
執着と手放しの話はこちらの記事が詳しいので確認してください。
サレンダーしていると光が見えてくる
上記のことにじっくり取り組んでいきつつ、まぁなるようになるよね〜と流れに身を任せている（サレンダーしていく）と、徐々に光が見えてきます。
＞自分軸をある程度取り戻したので、同居を提案してみましたが、断られました。自分の中ではできることを全てやりきった感があります。なのでこの先いったい何をすればいいのかわかりません。
＞八方塞がりで苦しいです。
今の相談者さんは実際は自分軸を取り戻せていませんが、上記のことがある程度取り組めたら、自分軸を取り戻している状態になっていると思います。
また、膠着状態もこの時期からだんだんと変化がありますので、そこまでは流れに身を任せておくといいでしょう。
宇佐美円香
焦っても状況は悪化するだけです。
こちらの記事もぜひ参考にしてくださいね。
ビジョンとコミットメント
そんな…光が見えるまで待てって、それこそ辛いです
という話にもなってきますよね。ここでビジョンとコミットメントが必要になってくるのです。
「待つ女」「待てる女」になるためにも、自分がどうしたいかぶれない（自分軸を持つ）ためにも、結局は上で話した自己基盤や自己肯定感が必要ということで上記で散々そのお話をしてきました。
夫と修復するのがそりゃ1番だけど、まぁ他の男でもいいわな
と自然と思えるようになってきた時に、
数ある男性の中の1人の男性として、旦那さんを選び、愛を与えたい。（ビジョン）
のかどうか？考えて覚悟（コミットメント）を決めていきたいですね。
ビジョンとコミットメントについてはこちらの記事が詳しいです。
宇佐美円香
応援しています！
しんどい時はカウンセラーやコーチをつけた方が、だんだんと気持ちが楽になってくると思います。
私のコンサルでもお力になりますよ！
この回答が少しでもお力になれたら幸いです。
ご相談いただきありがとうございました。
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